このブログは初心者さんも見ている可能性がありますので、ちょっと詳しく説明しましょうかね。
まずスプレッドとは何か?これはまぁ買値(Ask)と売値(Bid)の差になるのですが、この差額分が業者(ブローカー)利益になります。要は早い話取引手数料になっているわけです。よくTVで「ドル円 99.60-99.63」とか言うのはこの差額の3銭がスプレッドということになりますね。
では今回は質問形式で、
「スプレッド0.5銭キャンペーン♪」
なんてのをやっているブローカーがあるとします。いったいこのブローカーはどうやって儲けているのでしょうか?
「キャンペーンだから儲けてないんだろう?」
とか思いますか? いいえ、しっかり儲けています。不思議に思いますか?
からくりはこんな感じです。ご存知の通り値付けはブローカーがそれぞれ行っています。ではたとえば、
A社:スプレッド 5銭
B社:スプレッド 1銭
の2社があるとします。ドル円のレートを観察します。
ある時、
A社:100.00 - 100.05
B社:100.02 - 100.03
だったとします。(まあこんな時はレンジ相場のときなのですが)
この後、明らかな上昇トレンドが発生しました。すると、
A社:100.05 - 100.10
B社:100.09 - 100.10
今度は、下降トレンドが発生しました。すると、
A社:99.90 - 99.95
B社:99.90 - 99.91
わかりましたか?
トレンド方向に寄り付くことがわかりますね?
トレードしている側に立ってみてみましょうか?
B社を利用してる場合、トレンドの読みが当たっているときは、スプレッド1銭の恩恵をモロに受けますね。
しかし、エントリー後トレンドの読みが外れて逆方向に行ってしまった場合、一瞬にしてまるでスプレッドが4銭もあったかのようにビハインドな状態になってしまいます。でもそのときにスプレッドをみてもやはり1銭ですね。
また、A社を利用している場合は、トレンドに値付けが振り回されることがありませんので、落ち着いて見ていることができますが、もちろん最初から大きなスプレッド分はビハインドな状態から始まります。
結局答えは、スプレッドが小さいからといって有利とは言えませんよってことです。この例でいけば、トレンドを読んだものがどちらのブローカーを使っても勝者になるのです。そして、トレンドを読み間違ったものはどちらのブローカーを使用していても同じだけ損失を被ることになると思います。
以外と、「おお!」と思った方多いのではないでしょうか? はい、ブローカーさんはこんなことをコンピューターにやらせてうまく儲けているのですね。
そしてもう少し言うと、この値付けの寄り付きがブローカーによってクセがあります。あるブローカーはあるブローカーよりも1秒速く寄り付くとかですね。engineeeerは、あらゆるブローカーと契約してこのクセを探して、一種のアービトラージ的な取引をしていたことがあります。まだ使えると思います。でもEAを使用するようになってからは止めました。今思えばよくあんな疲れる取引を毎日していたものだと思います。ほんと疲れるんですよ。
もっと言いたいですが、辞めておきます。最近の人気EAの使用に繋がるヒントですね。